胃ポリープの基礎知識

歴史的事項

ポリープの語源はギリシア語の「polypus」であり、初期にはその外見上の形状に対して用いられていました。その後、ポリープという言葉は組織学的、形態学的立場あるいはその両者を混合した立場に基づき、全身のさまざまな腫瘍、炎症性疾患や先天性疾患におもに使われてきました。

胃に関しても、国際的に広く通用していますが、その定義は明確なものでないことも確かです。その胃ポリープの歴史的変貌に関してはすでに「新内科学体系」をはじめとして、多くの書籍や論文に詳しく述べられています。

わが国において、胃ポリープの定義の合意が得られるまで記載された胃ポリープの論文は、各人によりその対象としている症例が異なり、病態の異なる病変の異同が論じられていた時期でもありました。

そして、胃X線検査や内視鏡検査による胃の診断学が行われるようになって、ある日本の学者らによる隆起性病変の提唱などから胃ポリープの定義がはじめて論じられるようになりました。つまり、このことからもわが国における胃ポリープの研究そのものの歴史的側面が見えてくるとともに、非常にまだまだ新しい、追求の余地がある事象であることもわかります。/p>

上記の提唱がおこなわれて以降は胃ポリープの本態の解明が進められています。それによって、最近では、胃ポリープは大きく過形成性ポリープと胃腺腫の二つに分類されるようになってきました。次項において胃ポリープの定義を簡単に述べています。また他項で過形成性ポリープと胃腺腫についても詳しく述べていきます。