胃ポリープの基礎知識
胃ポリープの定義
胃ポリープの定義には、いくつかの報告がみられています。一般的に広く受け入れられているものに、第53回日本消化器病学会総会と第9回日本消化器内視鏡学会総会の、合同シンポジウムにおける「胃ポリープとは胃粘膜上皮の局在性増殖により胃内腔に隆起した病変で悪性でないもの」があります。
つまり、悪性であるものががんということになります。診断にはあらゆる方法がありますが、一般に複数の方法が併用されます。それは侵襲の少ない簡便な方法から始め、疑わしい場合には確診の方法に進みます。
また、組織診断の困難な腫瘍の場合には、複数の方法を組み合わせて診断の精度を上げる必要があるためでもあります。ポリープを含むがん診断方法の現在の課題は、早期診断法の確立であるとみられています。そのためには、集団検診が必要となり、侵襲が少なく簡便な方法の開発が求められています。
現在の診断方法としては、細胞診断、または組織診断、内視鏡、画像診断などによっていますが、将来は生化学的診断法の発展が期待されています。一方、がんの治療法としても、一般に多様な方法が併用されています。
これは、より治療効果を高め、確実にするためで、がんの集学的治療とよばれています。その範囲はきわめて多方面にわたっています。特にポリープについては急速発育などがあるため、厳重な経過観察あるいはポリペクトミー、strip biopsyなどによる、積極的な全病変の検索が必要になっています。