胃腺腫

胃腫腺の診断

それでは胃ポリープというカテゴリーの中でも、胃腺腫という病変の診断について本項で解説していきたいと思います。典型的な病変に関しては、その形態像から診断は比較的容易となっています。

まずはX線診断です。X線学的には扁平な隆起性病変というカテゴライズをなされます。表面は単結節状あるいは菊花状と表現される性状を示します。背の低い病変が最近では数多く報告されてきていますが、平坦な病変をX線検査で描出するためには、丹念な圧迫法と薄層法を使用した二重造影法が必要となります。

次に内視鏡診断です。内視鏡学的には、周囲の粘膜の色調に比べ、褪色あるいは白色調の光沢のある小隆起として認められます。表面が顆粒状や結節状の所見を呈してくると、分化型癌との鑑別が困難になってきます。

特に、最近では胃の粘膜からわずかな隆起しか示さないようなものや、平坦な病変が多数発見されるようになってきました。したがって、このような病変を見落とさないためには、観察時に軽度の粘膜の色調の異常を疑った場合には色素散布が試行されることが必要となってきます。

次に生検診断です。大きさなどの形態上あるいは内視鏡診断に問題が無い腺腫では、生検診断は信頼がおけるものとなります。問題となるのは、高分化腺癌の場合や一部に癌巣を合併している場合になります。また、ある学者によると、細胞異型がそれほど強くなく癌を示す構造異型の強い箇所が得られていないために生検検査では高分化腺癌が多数みうけられ、生検診断の困難性に注意を促しており、内視鏡診断の重要性を強調しています。