胃底腺ポリープ

家族性大腸腺腫症に伴う場合

家族性大腸腺腫症とは胃ポリープのカテゴリーの中における、胃底腺ポリープを細分化したときのひとつになります。胃底腺ポリープとはなにかを考える上で、欠かせない項目であり、本項では、この家族性大腸腺腫症に伴う胃底腺ポリープについて述べていきます。

家族性大腸腺腫症の胃病変には、胃底腺領域にできる過形成ポリープと幽門腺領域にできる腺腫の二つがあります。胃底腺領域にできる過形成ポリープでは穹窿部から体部にかけて数十~数百の円形ポリープが多発して認められます。

経時的観察から胃底腺ポリープについて、10歳前後の学童期には既に認められている、思春期~青年期までには数も増え、大きさも増大するが、5ミリメートルを越すことはない、青年期以降は増大せず、むしろ徐々に不明瞭になっていく、思春期までに認められなければそれ以降新たに発生することはない、いままでに悪性化した例は経験していない、などが知見として報告されています。

家族性大腸線腫症に伴う胃底腺ポリープの例をX線で確認してみると、胃穹窿部から胃体部にかけて、数ミリメートル大のポリープが散在していることが確認できます。前庭部にみられるポリープは腫瘍性のものが多いのに対し、胃底腺領域にできるポリープは非腫瘍性のものが多いとされています。

このように家族性大腸腺腫症に伴う場合を確認してきましたが、前述の通り家族性大腸腺腫症に伴わない場合の胃底腺ポリープが近年では主流であり、そちらの研究がいまは非常に盛んになっています。次項で概要を述べますのでぜひご覧ください。