過形成性ポリープ

過形成性ポリープとは

胃ポリープの中でも最も頻度の高い病変である過形成性ポリープについて、本項でその概念について解説したいと思います。これは部位的には幽門洞領域に多く認められるものです。比較的高齢者に多く、男女比はほぼ同等と報告されています。

背景粘膜にかんしては萎縮性胃炎が高度の例が多いと報告されています。しかし、胃腺腫や隆起型早期胃がんでは前庭部から胃角部に中等度~高度の腸上皮化生が認められたのに対し、過形成性ポリープでは前庭部の腸上皮化生は軽度であり、過形成性ポリープの萎縮性胃炎の場合には、通常の萎縮性胃炎とは異なる特異な病態のものが効率に存在することが明らかになったという報告もあります。

組織学的には腺窩上皮の増生と腺管の嚢胞状の拡張が認められ、粘膜筋板がテント状に挙上し分岐しています。過形成性ポリープの頂部に幽門腺や胃底腺に移行しない盲端腺管の新生を認め、その深部に細胞増殖帯とみなされるpink ductと称する上皮があり、この新生腺管の増生部分がこのポリープの本態であるという報告もなされています。

胃ポリープの組織学的分類は研究者によってさまざまであり、上皮性の非腫瘍性ポリープに対しても過形成性ポリープ、再生性ポリープなどと、その用語はさまざまである。この、胃ポリープを非腫瘍性の過形成性ポリープと腫瘍性の化生性ポリープの二つに大別し、さらに前者を胃底性過形成ポリープ、幽門腺性過形成ポリープ、腺窩上皮性過形成ポリープの3種に分けている研究者もいます。